健保からのお知らせ

2019/4/1

(健康づくりWEBかわら版2019年4月号) 『健診・検診』について

(転載)日本予防医学協会
    健康づくりWEBかわら版 2019年4月号より
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けんしん(健診・検診)を知る!受ける!活かす!
         
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先月のかわら版209号で、労働者側にも健康診断を受ける義務が
課せられているというお話をお伝えしました。
皆さんは健康診断や検診を受けていらっしゃいますか?
また、その結果を生活に活かせていますか?
そこで今回は、『健診・検診』に関するお話です。

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★ けんしんを知ろう! ★
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【健 診】
「健康診断」や「健康診査」と呼ばれるものです。定期的に健康
状態を確認し、健康上の問題がないかどうかを判断するために実
施します。対象者や受診項目・頻度等が各種法律で規定されてい
ます。
 
<例>
・労働者:定期健康診断・雇入れ健康診断など。
・妊娠中の女性:妊婦健康診査。 
・40歳以上75歳未満の方:特定健康診査。

【検 診】
ある特定の病気にかかっていないかどうかを調べるための検査の
ことです。具体的には、がん検診や糖尿病検診、婦人科検診など
があります。自治体や健康保険組合にて、費用補助を設けている
ものもありますので、受けられる際には確認してみましょう。

<例>
・胃がん検診:50歳以上、2年に1回
  問診+胃部エックス線または胃部内視鏡検査
・大腸がん検診:40歳以上、年1回
  問診+便潜血検査
・乳がん検診:40歳以上の女性、2年に1回
  問診+乳房エックス線検査(マンモグラフィ)
・子宮頚がん検診:20歳以上の女性、2年に1回
  問診、視診、細胞診、および内診
  
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★ けんしんを受けよう! ★
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現在我が国の死亡原因第1位はがんです。医学の進歩により、が
ん全体の約6割は治るようになりましたが、進行した胃がんでは
半数以上の方が亡くなっています。一方、早期に発見できれば、
約9割が完治できると言われています。

例えば乳がんは、早期がんの大きさが約2㎝までです。検査で見
つけることができるがんの大きさは1㎝以上、1㎝のがんが2㎝
の大きさになるためにかかる期間は、1~2年程度です。
この1~2年という期間で早期にがんを発見していくために、が
ん検診や健康診断を受けることがとても大切になります。

また、死亡原因第2位は心疾患、第3位は脳血管疾患です。この
2つはサイレントキラーと呼ばれている動脈硬化が原因で起こり
ます。動脈硬化の要因には生活習慣が大きく関連しており、肥満
や血圧・血糖・脂質の数値が高い、喫煙などがあります。1つ1
つの数値は少し高いという場合でも、複数重なることで、動脈硬
化のリスクは30倍以上にもなると言われています。健康診断では、
こうした動脈硬化のリスクがないかどうかも確認し、生活を振り
返っていくことが大切です。

その他身体に病気が隠れていないかどうかを定期的に確認してい
くことも健康診断の目的の1つです。健診・検診は定期的に受け
るようにしましょう。

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★ けんしんを活かそう! Q&A ★
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健診・検診の結果、治療や再検査・精密検査が必要という判定だ
った場合には、医療機関にて検査・確認を行うようにしましょう。
健診・検診を活かすヒントとして、よくいただく質問を2つご紹
介します。

【Q】過去に同じ項目で再検査の判定を受け、検査を受けたとこ
ろ異常がありませんでした。今回も再検査の判定でしたが、受診
しなくてもいいですか?
 ↓
【A】健診・検診は病気があるかもしれないという可能性を拾い
上げ、医療機関で詳しく検査して、早期発見・早期治療につなげ
ることが大きな目的です。そのため、同様の項目で再検査等の判
定が続けて出る場合があります。その場合でも医療機関で検査を
受けるようにしましょう。前年と同じ状態とは限りませんし、他
の病気が隠れている場合もあります。
かかりつけ医がある場合には相談し指示を仰いでみましょう。

【Q】もともと持病があり、総合判定は「加療中」でした。この
場合は、現在の治療だけ続けていけば良いでしょうか?
 ↓
【A】各項目の判定はご覧になりましたか?総合判定が「加療中」
であっても、各項目で見ると、治療や再検査・精密検査が必要な
場合があります。その場合、項目に合った医療機関・診療科目を
受診しましょう。かかりつけ医に結果をご覧いただき、必要な診
療科目の医療機関をご紹介いただくことも良いですね。
健康診断等の結果は、各項目細かく見るようにしましょう。

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★ 最後に・・・ ★
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健康診断の結果、治療や検査が必要ではなくても、昨年より数値
が悪くなっている項目はありませんか?その場合は、生活習慣を
振り返ってみましょう。食生活はどうでしたか?活動量はどうで
しょうか?
健康診断や検診を受けていただいたその日は、ご自身の健康と向
き合っていただいた大切な1日です。その1日を残りの364日に
しっかり活かし、健康管理にお役立ていただけますと幸いです。

 

今回の記事は以下を参考にいたしました。
・厚生労働省 「平成29年 人口動態統計」
・国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト
 https://ganjoho.jp/public/index.html
・がん対策推進 企業アクション がん検診のススメ 第3版
                            以上