健保からのお知らせ
2018/4/2
(健康づくりWEBかわら版2018年4月号) 春は自律神経の乱れに注意!
(転載)日本予防医学協会
健康づくりWEBかわら版 2018年4月号より
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春は自律神経の乱れに注意!
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春は「身体がだるい」「イライラする」「やる気が出ない」など
心身の不調を感じる方が多いようです。
これらの不調は朝晩の寒暖差や環境の変化によるストレスから生
じる、自律神経の乱れが原因かもしれません。
そこで今回は『自律神経』に関するお話です。
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★ 春に感じやすい不調ランキング ★
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ウーマンウェルネス研究会のアンケート調査による春の不調ラン
キングは次のとおりです。
1位 昼間眠い
2位 身体がだるい
3位 イライラする
4位 肩がこる
5位 気分が落ち込む
6位 ゆううつ感
7位 倦怠感
8位 目覚めが悪い
9位 不安感
10位 腰痛
春にこのような不調を感じる人は約9割で、身体の多岐にわたっ
ているのが特徴です。また、自律神経の乱れが原因の場合は、症
状が複数同時にあらわれることも多く、日によって症状に軽い・
重いなどの違いもあります。
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★ なぜ春に不調を感じるの? ★
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春は1年のうちで寒暖差が一番大きく、気温の変化に対応するた
め、身体は交感神経の働きが優位な状態(緊張状態)が続きやす
くなります。この状態では、疲れがたまりやすい、免疫力が下が
る、胃腸の働きが落ちる、肩や腰が痛くなる、身体が冷える、寝
つきが悪くなるなどの症状があらわれやすくなります。
さらに、春は異動・転勤・新生活の始まりなど生活が大きく変化
する季節です。普段より緊張する機会やストレスを感じることが
多く、自律神経が乱れやすくなります。
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★ 自律神経の乱れをチェックしてみましょう ★
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次の17の質問のうち、2つ以上当てはまったら要注意です。
①めまい・耳なり・立ちくらみが多い。
②胸のしめつけ、ザワザワする感じが時々ある。
③心臓の鼓動が急に早くなる、脈拍が飛ぶときがある。
④息苦しくなるときがある。
⑤手足が冷えるときがある。
⑥胃の調子が悪いときが多い。
⑦下痢や便秘が多い、又は繰り返す。
⑧肩こり、腰痛がなかなか治らない。
⑨手足がだるいときが多い。
⑩顔や手足だけ汗をかく。
⑪朝、起きるときに疲労感がある。
⑫気候の変化に弱い。
⑬やけにまぶしく感じるときがある。
⑭寝ても寝足りない。
⑮夢をよく見る。
⑯風邪でないのに咳がよく出る。
⑰飲み込みづらい、喉に違和感がある、ロレツが回らないときが
ある。
日常生活に支障があるなど、気になる症状がある方はその症状に
あった病院の受診をおすすめします。
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★ 自律神経を整えるために・・・ ★
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自律神経を整えるため、次のことに気を付けてみましょう。
●決まった時間に起床し、朝食を食べる。
休日もできるだけ決まった時間に起床し、起きた後はカーテン
を開けて部屋に朝日が入るようにしましょう。また、朝食を食
べることは生活リズムを整えることに有効です。
●自律神経を整える作用のあるビタミン・カルシウム・ミネラル
を積極的に摂るよう意識する。
ビタミンC…みかんやいちごなどの果物、野菜、いも類
ビタミンA…緑黄色野菜(人参など)、卵、レバー
ビタミンE…ナッツ類、魚介類、西洋かぼちゃ、アボカド
カルシウム…乳製品、豆腐、ゴマ、煮干し など
●良質な睡眠をとる。
就寝前に目元や首元を温める/アロマオイルでマッサージをす
る/ハーブティーを飲む/音楽を聴くなど、リラックスできる工
夫を取り入れてみましょう。
●体温調節ができる服装を心掛ける。
簡単に着脱できる薄手のシャツやカーディガンなどを重ね着し、
ストールを活用しましょう。また、カイロを常備しておくこと
もお勧めです。
●ストレスを解消させる。
イライラなどのストレスは外出して発散させましょう。ストレ
ッチやウォーキングなど身体を動かすことで気分転換を図ると
心身がリフレッシュできますよ。
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★ 最後に・・・ ★
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季節による影響は避けられないので、日常にちょっとした工夫を
取り入れ、春を楽しく過ごしたいですね。
※今回の記事は次の資料を参考・引用して作成しました。
・産業保健新聞 第15174号 ~春は自律神経が乱れやすい季節~
・ウェルラボ(ウーマンウェルネス研究会)
以 上