健保からのお知らせ

2018/3/1

(健康づくりWEBかわら版2018年3月号) 『花粉症』について

(転載)日本予防医学協会
    健康づくりWEBかわら版 2018年3月号より
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  花粉症シーズン到来!
         
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スギ花粉のピークを迎える時期になりました。2018年春のスギや
ヒノキの花粉飛散量は、全国的に2017年春より多くなると予測さ
れていますが、対策は万全でしょうか?
そこで今回は『花粉症』に関するお話です。

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★ 花粉症の人は増加している?! ★
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現在、国民病といわれている花粉症ですが、その患者の割合は日
本人の約25%といわれています。
しかし、花粉症は意外にも戦後に報告された比較的新しい病気で、
次の理由で増加したといわれています。

●スギ花粉の増加
●排気ガス・大気汚染
●住宅・オフィス環境の変化(通気性の少ないダニ・カビの温床)
●食環境の変化(高タンパクや高脂肪の食生活)
●不規則な生活リズム・ストレスの多い生活

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★ 要注意の日は予測できる?! ★
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花粉が飛散を始めて1~2週間後くらいから、花粉の飛散量が増
えてきます。日本気象協会は、花粉の大量飛散になる可能性があ
る日を「前日または当日の未明まで雨で、その後天気が急に回復
して晴れ、南風が吹いて気温が高くなる日が要注意日となる。」
と明記しています。
よって、“雨上がりの翌日”、“風が強く気温が高い日”などは
万全の花粉症対策が必要です。

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★ 治療法は?~対処療法~  ★
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花粉症の治療には、症状を抑える「対処療法」と、完全に治す「
根治治療」があります。強く出ている症状に応じて、まず対処療
法である薬物療法(点眼、点鼻薬、内服薬)を行い、薬が効かな
い場合は手術が検討されます。

●くしゃみ・鼻水…抗ヒスタミン薬
 ヒスタミン(化学伝達物質)による刺激を抑制し、くしゃみや
 鼻水を抑える内服薬。
 即効性はあるが、眠気が出ることがある。

●鼻づまり…抗ロイコトリエン薬
 ロイコトリエンという鼻づまりの原因物質を抑える内服薬。
 花粉症初期から投与を始めるのが効果的。

●くしゃみ・鼻水・鼻づまり…鼻噴霧用ステロイド薬
 花粉症の鼻や目の症状全般に効果がある薬。スプレータイプで
 1日に決められた回数、鼻の中に噴霧する。副作用は極めて少
 ない。
 
●目のかゆみ…点眼薬
 目に症状があらわれている場合に使用する。眼圧の上昇に注意
 が必要。
 花粉飛散開始2週間前より投与するのが一般的。

●検査で異常がなく、薬が効かない場合…鼻粘膜焼灼手術
 レーザーで鼻の粘膜を凝固させ、アレルギー反応が起こる部位
 を減らす。

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★ 毎年ひどい花粉症!根本的に治したい!~根治治療~ ★
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根治治療としては、次の2つがあります。

『皮下免疫療法』
 花粉の抽出液を段階的に濃度を上げて注射し、身体に花粉を慣
 らしてアレルギー反応を抑制する治療法。
 【条件】
 ・最低月1回の受診・注射が可能であること(最低2年間)。
 【注意点】
 ・長期間の治療を受ける意思が必要。

『舌下免疫療法』
 舌の下にスギ花粉のエキスを置き、2分間保持したあと、飲み
 込み、アレルギー反応を抑制する治療法。ここ数年で普及した
 新しい治療法で、自分でできるので続けやすいのが特徴。
 【条件】
 ・舌下に2分間保持を毎日実施すること。 
 ・最低月1回の受診が可能であること(最低2年間)。
 【注意点】
 ・長期間の治療を受ける意思が必要(治療の意義を理解する)。
 ・口のかゆみや腫れなどの副作用への対処法を理解しておく。

根治治療は経過観察のため継続的に通院する必要がありますが、
高い効果が認められています。治療を希望する場合は、治療が
できる医療機関に相談してみましょう。

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★ シーズン中のセルフケアは? ★
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薬剤治療と併せて「花粉」を鼻や目、室内に入れない、症状を悪
化させない努力が大切です。

●花粉飛散量が多い日や時間帯(13~15時頃 地域差あり)は外
 出を控える。
●外出時は帽子・メガネ・マスク・ストールなどを着用し、完全
 防備をする。
●帰宅後は衣服やペットについた花粉を払って入室し、洗顔やう
 がい、手洗いで顔や目、体についた花粉を洗い流す。
●花粉飛散量が多い時はドアや窓を閉め、花粉の侵入を防ぎ、こ
 まめに掃除をする(空気清浄機の活用も効果的)。
●布団乾燥機を活用し、布団を外に干さない(干す場合は午前中
 に行い、取り入れる際は表面を掃除機で吸うと効果的)。
●寝る前にお風呂やシャワーで花粉を洗い流し、枕まわり約1m
 くらいの花粉をウェットティッシュで拭き取る。
●ストレス・多量飲酒・睡眠不足を改善する。

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★ 最後に・・・ ★
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花粉シーズンが終わった時は、薬物治療の有無やセルフケアで症
状がどうだったかなど、症状を自己分析してみましょう。症状を
覚えているうちに専門の医療機関に相談し、来シーズンの花粉症
対策を行うことが大切です。

※今回の記事は次の資料を参考・引用して作成しました。
・安全衛生のひろば 2018.2「花粉症 なぜ起きる?どう防ぐ?」
・日本気象協会HP
                           以上