健保からのお知らせ

2018/2/1

(健康づくりWEBかわら版2018年2月号) 『小児生活習慣病』について

(転載)日本予防医学協会
    健康づくりWEBかわら版 2018年2月号より
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  生活習慣を親子で見直そう!
                                      
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生活習慣が原因でおこる「生活習慣病」ですが、今や大人だけで
なく、子どもにも身近なものとなっています。予防には食生活を
はじめとする子どもの頃からの生活習慣がとても大切で、その先
の一生の健康を左右するともいわれています。
そこで今回は『小児生活習慣病』に関するお話です。

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★ 小児生活習慣病と主な原因 ★
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現代では小児肥満が増加し、糖尿病や高血圧、動脈硬化などの生
活習慣病になる子供たちが増加しています。その主な原因は日々
の食生活で脂肪分や糖分を摂りすぎていることや、身体を動かす
機会が減っていること、そして受験などのストレスです。
文部科学省の調査では、1970年~1999年の約30年間で肥満児の数
が2~3倍、思春期世代では約1割が肥満状態にあるとわかって
います。
今はまだ発病していなくても、今のままの生活習慣を継続してい
ると20代、30代で発病する可能性が高まり、重症化や若年死する
危険があります。

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★ 小児期メタボリックシンドロームの診断基準(6~15歳)★
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小児肥満の子どもの70%は成人肥満に移行すると考えられていま
す。また、小児期に肥満度が高い場合、メタボリックシンドロー
ム(血圧・血糖・中性脂肪の上昇、HDLコレステロールの低下
など)を発症している可能性も高くなることがわかっています。

厚生労働省による小児期メタボリックシンドロームの診断基準は
次のとおりです。①を満たした上で、②~④を2つ以上含む場合、
小児メタボリックシンドロームと診断されます。

①ウエスト周囲径
 中学生80㎝以上/小学生75㎝以上、
   もしくは ウエスト周囲径(㎝)÷身長(㎝)=0.5以上
②中性脂肪:120㎎/dl以上
   かつ/または HDLコレステロール:40㎎/dl未満
③収縮期血圧(上):125mmHg以上
   かつ/または 拡張期血圧(下):70mmHg以上
④空腹時血糖:100㎎/dl以上 

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★ 肥満体質は3歳で決まる?! ★
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「三つ子の魂100まで」ということわざがありますが、子どもの
肥満も3歳までに決まるといわれています。食習慣では食事時間
がバラバラ、甘い飲み物を飲む、野菜をあまり食べない、スナッ
ク菓子などをよく食べるなど、肥満の原因となる習慣がついてし
まい、肥満になる体質が決定してしまうということです。

≪子どもの生活習慣病危険度チェック≫
・甘い飲料をよく飲む
・夕食や就寝時間が遅く、朝食を欠食する
・カップ麺やファストフード、スナック菓子をよく食べる
・脂っこいものが好き
・あまり運動をしない
・受験などの強いストレスがある
・両親のどちらか、または両方が太っている
・よく噛まず、早食いである

チェックに当てはまる人(子ども)は、生活習慣病のリスクがあ
ります。

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★ 親子で生活習慣を見直してみましょう ★
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生活習慣は両親から引き継がれることが多く、子どもが肥満の場
合、親も同じように太っていることが多いといわれています。
また、肥満だけでなく痩せすぎも身長の伸び悩みやホルモンバラ
ンスの乱れなど成長へ悪影響を及ぼすリスクがあり、注意が必要
です。
子どもの頃に備わった食べ物の好みや生活習慣は、そう簡単に変
えられるものではありません。そこで、まずは大人が生活習慣病
の予防のため、そして子どもの未来の健康のために、家族で出来
ることから取り組んでいきましょう。

①食事
 1日3食規則正しく食べることが大切です。そして、食物繊維
 が豊富で噛み応えのあるごぼうなどの根菜類、小魚、豆など和
 食を中心とした食事を心掛けましょう。

②運動
 エスカレーターをやめて階段を利用する/30分早起きして親子
 でラジオ体操や散歩、縄跳びをする/キャッチボールをするな
 ど、親子で運動をするための時間をつくりましょう。親子のコ
 ミュニケーションは、ストレス解消などにも効果的です。

③テレビの視聴時間・テレビゲームの時間
 テレビを見ている時間が長い人は、肥満の人が多いことがわか
 っています。運動不足になりやすいことや、テレビの視聴時間
 が長いほど、CMに出てくる菓子を食べる傾向にあるなどの調査
 もあります。視聴時間は1~2時間程度とし、長時間見ないよ
 うにしましょう。
 
④睡眠
 睡眠時間が短くなると、夜間の脂肪の分解が抑えられます。ま
 た、睡眠不足が続くと、日中やる気がでない、運動する気にな
 れない、などの抑うつ的な状態になることもわかっています。
 早寝早起きを心掛けましょう。
 
⑤口腔
 よく噛んで食べることで脳の活性化や唾液分泌の促進、満腹中
 枢を刺激し肥満の予防するなど、さまざまな効果があります。
 子どもの頃からよく噛み口周りの筋肉やあごの骨を強くする/
 虫歯や歯周炎を予防し、左右でバランスよく噛めるよう定期的
 に歯科にチェックしてもらうなどで、口の健康を保ちましょう。

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★ 最後に・・・ ★  
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子どもの生活習慣のうち、夜食の摂取頻度やテレビの視聴時間、
起床時刻は両親の生活と関係があることがわかっています。
よって、子どもの生活習慣病の予防には、両親の協力がとても大
切です。食事や運動、生活スタイルなどを今一度見直し、子ども
の未来の健康を守っていきましょう。

 

※今回の記事は次の資料を参考・引用して作成しました。
・厚生労働省HP、文部科学省HP 
・健康salada http://www.k-salad.com/
・e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
                         以 上