健保からのお知らせ

2017/2/1

(健康づくりWEBかわら版2017年2月号)「アクティブ・エイジング」について

(転載)日本予防医学協会

    健康づくりWEBかわら版 2017年2月号より

 

 毎日元気に仕事をしていますか?

生涯現役を目指して、取り組んでいることはありますか?

さて今月の【健康づくりWEBかわら版】をお届けします!

「生涯現役なんて、とんでもない。早くリタイアしたいよ」とい

う方ももちろんいらっしゃるでしょう。しかし高齢者の多数派は

そうではないようです。

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★ 何歳まで働きたいですか?・・・高齢社会白書 ★

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内閣府の『平成28年版 高齢社会白書』※によると、60歳以上の

高齢者に何歳ごろまで収入を伴う仕事をしたいか聞いたところ、

28.9%人が「働けるうちはいつまでも働きたい」と答えていて最

も多く、次いで「65歳くらいまで」と「70歳くらいまで」がとも

に16.6%で、就労を希望する高齢者の割合は71.9%となっていま

す。一方、「仕事をしたいと思わない」はわずか10.6%に過ぎま

せん。

http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2016/html/zenbun/s1_2_4.html

 

生涯現役、あるいは生涯現役とまではいかなくても定年後も働く

意欲を持っている人が意外に多いと思いませんか?

「リタイヤしてゆっくり過ごしたい」というのは現代の多数派で

はないようです。

 

あなたは何歳まで働きたいですか?

 

わたしはできる限り長く働きたいと思っています。年齢に関係な

く、です。理由は、働くことは生きることそのもののような気が

しているからです(ちょっと恰好良すぎますね)。もちろん経済

的な理由もあります。

 

私見はともかく、働く意欲を支える土台となるのは健康で、それ

は異論のないところだと思います。働く意欲を2階とすると、健

康は1階部分と考えることもできます。健康をリソース(資源)

ととらえ、健康資源と表現することもあります。資源の確保と有

効活用が健康にもあてはまります。

 

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┃2階┃働く意欲┃

┣━━╋━━━━┫

┃1階┃健康資源┃

┗━━┻━━━━┛

 

そこで今回は「アクティブ・エイジング」についてのお話です。

 

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★ 夢は枯野を・・・アクティブ・エイジング ★

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では健康をどのように捉えて実践していったらいいでしょうか。

世界保健機関(WHO)が提唱する「アクティブ・エイジング」

がキーワードになります。アクティブ・エイジングは単に身体的

に活動的なだけでなく、精神的にも社会的にも活動的なことが重

要だと言われています。高齢になるに従って多様性が拡大します

ので、その人なりの「アクティブ・エイジング」が大切になりま

す。

 

身体的にアクティブなことは誰の目から見ても明らかですが、精

神的にも社会的にもアクティブなことはイメージしにくいかもし

れません。例えば、松尾芭蕉が辞世の句で詠んだ「旅に病んで夢

は枯野をかけ廻る」が究極の「アクティブ・エイジング」ではな

いでしょうか。身体は病に伏していても、心は躍動していること

が手に取るように分かりますね。

 

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★ アクティブ・エイジングの具体策 ★

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一般的には、「アクティブ・エイジング」の実現のために、個人

の具体的な取組みとして最も手軽にできることは「身体活動・運

動」です。身体的にアクティブなことが精神的にも社会的にも良

い影響を与えていることは、わたしたちの周囲を見渡しても実感

できるのではないでしょうか。適度な運動習慣がある人は実年齢

より若く見えることも多いような気がします。

 

朝夕ウォーキングをしている元気な高齢者をよく見かけます。た

いへん良いことだと思いますが、薄暮時はドライバーの視認性が

低下し事故に巻き込まれるリスクがあるので、リフレクター(反

射板)や点滅ライトを活用し、できるだけ目立つ服装を心がける

ことが肝心です。健康のために運動して事故にあっては元も子も

ありませんので。

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★ 最後に・・・ ★

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「生涯現役」を実践する、定年制そのものを廃止する企業も出て

きました。働く意欲があって健康な人は単純な暦年齢に縛られず

に働き続ける時代になってきました。法律の枠組みや会社の就業

規則も、このような時代に呼応して今後少しずつ変わっていくの

かもしれません。いずれにしても「アクティブ・エイジング」を

目指すことが個人・組織の共通の目標になるのではないでしょう

か。

                         以 上