健保からのお知らせ

2017/12/4

(健康づくりWEBかわら版2017年12月号) 『乾燥肌』について

(転載)日本予防医学協会
    健康づくりWEBかわら版 2017年12月号より
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

   内側から潤う乾燥肌対策
         
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

気温や湿度が下がる冬の時期は、肌から水分が失われやすく乾
燥肌による肌トラブルに悩む方も多いのではないでしょうか。
小さな肌トラブルであれば、潤いを逃さないよう肌の保湿機能
を高めるケアを心がけることで予防・改善も可能です。
そこで今回は『乾燥肌』に関するお話です。

———————————————————-
★ 乾燥肌とは? ★
———————————————————-
乾燥肌とは、肌内部にある「セラミド」や皮脂が減り、肌の水分
をうまく保てなくなった状態をいいます。皮膚は、いちばん外側
の角質層にある皮脂、角質細胞間脂質、天然保湿因子の3つの働
きによって皮膚の水分を保ち乾燥を防いでいます。この3つが減
少し皮膚の表面に潤いがなくなると、ホコリや細菌などの外部刺
激や花粉などのアレルゲンから肌を守るバリア機能は低下してし
まいます。皮膚のバリア機能が低下すると、髪や衣服が触れる程
度の軽い刺激で痒みを感じたり、使い慣れた化粧品で赤くなるな
ど刺激に対して敏感になり、カサつきをはじめとする様々な肌ト
ラブルが起こりやすい状態になります。皮膚の乾燥は放っておく
と皮脂欠乏性湿疹と呼ばれる疾患となり、病院での治療が必要に
なります。

【乾燥肌のトラブル】
カサつき、皮剥け、粉吹き、小じわ、ほうれい線、くすみ、赤み
、ニキビ、かゆみ等

———————————————————-
★ 乾燥肌の予防と改善 ★
———————————————————-
最近では保湿成分が流出しにくい洗顔やボディーソープが販売さ
れるようになりましたね。乾燥肌対策として、皮膚の保湿成分を
流出させない工夫や、化粧水やクリームなどの保湿剤で保湿成分
を補うなど、外側からのスキンケア対策が頭に浮かぶ方が多いの
ではないでしょうか?皮膚は新陳代謝を繰り返し、約28日間周期
で作りかえられています。健康的な肌をつくるためには、このリ
ズムを保ち体内を代謝の良い状態にしておくことも大切です。全
身の血行を促進し新陳代謝を活発にすることが実は肌の状態に大
きく関係しています。

【睡眠】
就寝からの3時間で深く眠ることができれば肌を回復させる成長
ホルモンがたくさん分泌されることがわかっています。
以下の3点に気をつけましょう。
・就寝時に血糖が下がっている状態にする。就寝前は食べない。
・眠る頃に体温が下がるようにする。就寝1時間前に入浴する。
・就寝前1時間はスマホやテレビなどを避け脳を覚醒させない。

【運動】
運動不足により体の代謝が悪くなると体内に老廃物がたまったり
、血行が悪くなったりして、肌のターンオーバー(新陳代謝)が
乱れやすくなります。また、過度のストレスは肌の再生に必要な
ビタミンを消耗するため、運動不足だと感じている方は、ストレ
ッチやウォーキングなど軽い運動を行うことで、代謝があがると
同時にストレス解消効果もあるのでおすすめです。

———————————————————-
★ 食習慣と乾燥肌 ★
———————————————————-
【乾燥肌になりやすい習慣】
糖分の多い菓子パンや清涼飲料、カフェイン、冷たいもの等の習
慣的摂取は、代謝が悪くなりやすいため控えましょう。

【乾燥肌になりにくい習慣】
●朝食をとる
朝食をとると一気に体温が上がり、1日中代謝の高い状態で過ご
すことができます。反対に朝食を抜くと代謝の低い状態が続くた
め、肌の再生リズムも乱れることになります。朝食を抜いている
人は、朝食をとって肌の変化を確認してみましょう。

●糖質を制限しすぎない
最近では“糖質制限”という言葉が広く知られるようになりまし
たが、糖質は過剰摂取だけでなく、制限し過ぎることもまた病気
の要因となります。なお、適量の糖質は、体内でグリコーゲンと
いう形で水と一緒に蓄えられるため、肌の潤いを保ちます。

●適量の植物油をとる
脂質は身体の細胞膜や細胞間脂質、ホルモンなど多くの組織の材
料であり、摂りすぎ、控えすぎともに病気の要因となります。
・控えたい油…インスタント食品やファーストフード、スナック
       菓子、マーガリン、ドレッシングなど
・摂りたい油…魚油、オリーブ油、亜麻仁油、えごま油など

●野菜を食べる
ビタミン類は体内に溜めることができないため、1度にたくさん
食べるよりも毎食少しずつ食べる方が効率よく利用できます。
また、肌の健康に役立つビタミンEは、油と一緒に摂ることで吸
収率が高まります。

———————————————————-
★ 内側からも乾燥ケア!効果的な栄養素 ★
———————————————————-
代謝をよくするためには、必要な栄養素が不足しないようバラン
ス良く食べることが大切ですが、特に乾燥肌に効果的な栄養素を
7つ紹介します。
【ビタミンA】皮膚や粘膜の潤いを維持する。
 レバー、ウナギ、アナゴ、卵、緑黄色野菜など

【ビタミンB】新陳代謝を活発にする。
 豚肉、レバー、卵、大豆、納豆、玄米など

【ビタミンC】コラーゲンの生成を促す。抗酸化作用。
 菜の花、パプリカ、柿、レモン、キウイなど

【ビタミンE】血行促進。抗酸化作用。過酸化脂質を分解する。
 サーモン、かぼちゃ、アーモンド、アボカド、ゴマなど

【セラミド】角質層の水分を保持し皮膚を外部の刺激から守る。
 こんにゃく、大豆、黒豆、小豆、ひじき、ワカメなど

【α-リノレン酸】細胞膜やセラミドを作る原料になる。
 魚油、アマニ油、えごま油など

【亜鉛】細胞分裂に必要な酵素を働かせる。
 牡蠣、赤身の肉、タラバガニ、ウナギなど

———————————————————-
★ 最後に・・・ ★
———————————————————-
乾燥肌といえば冬場に多い悩みでしたが、最近では不規則な生活
や睡眠不足、栄養の偏り、ストレスなど様々な原因により1年を
通して乾燥肌に悩む方が増えています。乾燥肌対策は、そのまま
生活習慣病をはじめ多くの病気の予防にもつながります。いつま
でも健康で若々しく潤いを保ち、冬も快適に乗りきりましょう。

※今回の記事は次の資料を参考・引用して作成しました。
・「きょうの健康」2017/02
・「へるすあっぷ21」2015/07
・スキンケア大学 http://www.skincare-univ.com/
                          以 上