健保からのお知らせ

2017/1/5

(健康づくりWEBかわら版2017年1月号)「老眼」について

(転載)日本予防医学協会

    健康づくりWEBかわら版 2017年1月号より

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

   眼の老化「老眼」を知ろう!

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

1月3日は語呂あわせで「ひとみの日」です。眼の老化は15歳頃か

ら始まり、一般的に40歳を過ぎる頃から自覚症状が現れて気づく

そうです。最近、近くのものが見えにくい、薄暗くなると見えに

くいなどといった症状が現れている場合、老眼のサインかもしれ

ません。

そこで、今回は「老眼」に関するお話です。

 

———————————————————-

★ 眼の仕組み ★

———————————————————-

眼はよくカメラの仕組みに例えられます。眼に入った光は角膜か

ら取り入れられ、レンズの役割をしている水晶体で屈折し、フィ

ルムにあたる網膜で像を結んでいます。遠くを見ているときは、

水晶体は薄くなり、近くを見るときは厚くなります。それにより

網膜でピントが合うように調節しています。この水晶体の厚みを

調節している筋肉が毛様体筋です。

また、眼に入ってくる光の調整は瞳孔で行っており、カメラの絞

りの役割をしています。明るい時には瞳孔を狭め、暗い時には瞳

孔を広げることで、入ってくる光の量を調整しています。その瞳

孔の大きさをコントロールしている筋肉が虹彩と呼ばれています。

 

———————————————————-

★ 老眼の原因 ★

———————————————————-

老眼の症状は40歳代から見られ、老眼鏡を作るタイミングは45歳

前後が多くなると言われています。その後50~55歳で急速に加速

し、60歳頃まで進行します。

 

①水晶体の弾力低下

加齢に伴って、水晶体の弾力がなくなり、水晶体を厚くする機能

が衰えてしまいます。これにより、網膜でのピント調整がうまく

できなくなるため、近くのものを見ようとするとぼやけるという

症状が現れます。

 

②毛様体筋の衰え

毛様体筋が加齢により衰えてくると、収縮力が弱まり、水晶体の

厚みを変化させることができなくなります。そのため、網膜での

ピントが合わなくなります。また、毛様体筋は、水晶体の潤いに

必要な房水を運ぶ役割もしており、毛様体筋が衰えてくることで

水晶体の硬化にもつながってしまいます。

 

③虹彩の動きが鈍くなる

虹彩は加齢と共に縮小していきます。これにより、瞳孔の大きさ

を調整する機能が低下するため、暗くなると見えにくい、色の濃

淡を識別しにくくなります。

 

なお、適切なケアを行うことで、老眼の進行を遅らせたり、症状

を軽減できる可能性があります。

 

———————————————————

★ 眼を大切にしていくために① 食べ物編 ★

———————————————————-

●ビタミンB群:豚肉・まぐろ赤身・鶏胸肉・しじみ・あさり等

水晶体や毛様体筋の代謝を促進したり、視神経を活発化し、充血

を抑えてくれる働きがあります。

 

●ビタミンA:緑黄色野菜・鶏レバー・うなぎ・いちご等

暗い所で光を感知するために必要な栄養素です。角膜や網膜の働

き、細胞や粘膜の新陳代謝をサポートしてくれます。

 

●ビタミンC:ブロッコリー・みかん類・いちご・柿等

水晶体の透明度を維持する働きがあります。

 

●DHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)

青魚に多く含まれている栄養素で、網膜の働きを高め視力回復に

も効果があります。また、動脈硬化を予防する働きもあります。

 

●ルテイン:ブロッコリー・ほうれん草・キャベツ等

紫外線やブルーライトなどの光線を吸収し眼球を保護する効果が

あります。

 

●アントシアニン:ブルーベリー・カシス等

抗酸化作用があり、血行を良くする働きがあります。

 

●亜鉛:牡蠣・うなぎ・牛もも肉・チーズ・レバー等

角膜や網膜を作るために必要な栄養素です。

 

———————————————————-

★ 眼を大切にしていくために② ストレッチ編 ★

———————————————————-

●眼の周りの筋肉を動かそう。

顔を動かさずに眼球だけを出来る限り大きく回転させましょう。

また、両手の親指を立てた状態で腕を少し前に伸ばし、親指を左

右・斜め・上下など動かしていき、眼だけで親指を追いかけるよ

うに視線を動かしていきます。

 

●涙腺を刺激して乾燥から眼を守ろう。

眼を閉じた状態から、2~3秒間まぶたに力を入れ、その後緩め

ます。眼を閉じる時にしっかり力を込めてパッと眼を開く運動に

すると、眼の筋肉のストレッチにもつながります。

 

パソコン作業中には1時間に1回行う、1日1セット毎日行うな

どご自身の生活状況に合わせて取り入れていきましょう。

加えて外出時には、紫外線をカットするなどの工夫も大切ですね。

 

———————————————————-

★ 若者にも忍び寄る「スマホ老眼」 ★

———————————————————-

ここ最近20~30歳代の若い方々も、老眼と同様の症状を訴えるケ

ースが増えてきています。その原因は、携帯電話やパソコンの長

時間使用と言われており、「スマホ老眼」「パソコン老眼」と呼

ばれています。

近くのものを見るときには、水晶体が厚くなり、ピントの調整を

行います。この状況が長く続くことで、眼の筋肉の緊張状態が続

き、老眼同様ピント調整が出来なくなります。特に、携帯電話は、

小さな画面や文字を凝視することから、より眼の負担も大きくな

ります。また、まばたき回数の減少による眼の乾燥や、ブルーラ

イトによる影響なども危惧されています。

 

———————————————————-

★ 最後に・・・ ★

———————————————————-

老眼をそのままにしておくことは、頭痛など全身の不調につなが

る場合があります。目がかすむ・見えにくいなどの症状がある場

合には、早めに眼科を受診しましょう。また、症状がなくても、

40歳からは眼科で定期健診を受けることをお勧めします。老眼を

正しく知り、適切な対処を行っていきましょう。

 

参考資料

①株式会社 法研『へるすあっぷ21 2015年3月号』p.46~53

②参天製薬HP 『遠視・老眼とは』

  http://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/

③総務省 東海総合通信局 マイメディア東海 コラムvol.39

  http://www.soumu.go.jp/soutsu/tokai/mymedia/28/0531.html

④株式会社メガネスーパーHP アイケア研究レポートvol.2

  http://www.meganesuper.co.jp/news-letter/1506-feat1/

⑤株式会社メガネスーパーHP アイケアコンテンツ『スマホ老眼に

 ついて』  http://www.meganesuper.co.jp/content/sumaho-rougan/#contents

                             以 上