健保からのお知らせ

2016/3/2

(健康づくりWEBかわら版2016年3月号) 『味覚の異常』

(転載)日本予防医学協会

    健康づくりWEBかわら版 2016年3月号より

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  本当の美味しさ、感じていますか?

         

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皆さんは普段、食事を味わって食べていますか?子どもの味覚に

関する調査では、およそ3割が「味覚」を正しく感じとることが

できていないという結果が出ています。

そこで今回は『味覚の異常』に関するお話です。

 

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★ 味を感じる仕組み ★

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健康な舌の表面には、味を感知する「味蕾(みらい)」という小さ

な器官が7千~1万個存在しています。味蕾は新陳代謝が非常に

活発で、「亜鉛」の働きにより、7~10日間で新しい細胞と入れ

替わります。

1つの味蕾で、甘味、塩味、酸味、苦味、旨味の全てを感じるこ

とができ、味蕾で感知した味は、神経を介して脳に伝えられます。

 

そのため、舌や脳、神経のどこかに何らかの問題があると、味覚

に異常が現れることがあります。

 

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★ 味覚の異常とは? ★

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味覚の異常として、次のようなケースがあります。

 

・味が薄く感じられる(徐々に進行すると自分では気づきにくい)

 

・味が全くわからない(甘味、塩味、酸味、苦味、旨味を感じな

 い)

 

・本来の味とは違う(塩辛いものを苦く感じるなど)

 

・口の中に何もないのに味がする(苦味や甘味などの味を感じる)

 

・嫌な味に感じられる(金属味や渋味など)        

 

思い当たる症状はありませんか?

 

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★ 日常生活の中で考えられる原因 ★

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味覚の異常の多くは、亜鉛不足により、味を感知する味蕾の数が

減少することによって起こると言われています。そして、亜鉛不

足の原因としては主に次のものが考えられます。

 

①偏った食生活

亜鉛は体内で合成されないため、食品から摂取する必要がありま

す。偏食やダイエットなどにより亜鉛の摂取量が不足したり、加

工食品に含まれる食品添加物によって亜鉛の吸収が妨げられると、

亜鉛不足に陥りやすくなります。

子どもの味覚の低下も、このような食生活の偏りが影響している

と言われています。

 

②薬の副作用

亜鉛は様々な薬の作用で体外に排泄されてしまうことがあります。

身近なものでは、降圧薬や抗アレルギー薬、解熱・鎮痛薬などが

味覚に異常を来す原因となり得ます。

 

③疾患によるもの

貧血、消化器疾患、糖尿病、肝臓病、腎臓病などがあると、亜鉛

不足になりやすいと言われています。

 

その他、味蕾は年齢と共に数が減少してくるため、高齢になると

味覚が衰えてきます。

 

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★ 味覚の異常を放置すると・・・ ★

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味覚に異常を来すと、毎日の食事の楽しみが損なわれるだけでな

く、食欲がなくなり、体力や抵抗力の低下につながります。

また、味がわからなくなることで塩分や糖分を摂り過ぎてしまい、

「高血圧」や「糖尿病」などの生活習慣病を悪化させることもあ

ります。

健康管理のためにも、味覚の異常には早めの対策が必要ですね。

 

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★ 亜鉛不足の解消法 ★

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亜鉛不足による味覚の異常が考えられる場合は、次のポイントに

気をつけましょう。

 

①亜鉛を多く含む食品を摂る

日本人の亜鉛の平均摂取量は必要量の半分程度と不足しやすいた

め、亜鉛を多く含む食品を積極的に選ぶようにしましょう。

亜鉛は、牛肉、レバー、乳製品、牡蠣、いわし、うなぎ、しいた

け、海藻類、緑茶などに多く含まれています。

また、亜鉛の吸収を良くするビタミンCを多く含む食品(野菜、

果物)を組み合わせるのも効果的なため、主食や主菜と一緒に野

菜類たっぷりの副菜を食べることも意識していきたいですね。

 

②加工食品を控える

インスタント食品やレトルト食品、ファストフードなどの加工食

品の摂取が多い方は、食品添加物による亜鉛の不足に注意が必要

です。

 

③アルコールは適量を守る

肝臓がアルコールを分解するために、大量の亜鉛を必要とします。

アルコールは適量を守り、おつまみには亜鉛を含む食品を取り入

れるようにしましょう。

 

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★ 最後に・・・ ★

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一人で食事をすることが多い方は、なかなか味覚の異常に気付か

ず、症状が悪化してしまうことがあります。食事を味わい、少し

でも味覚に異常を感じたら、かかりつけの主治医に相談するか、

耳鼻咽頭科を受診し、検査をしてもらいましょう。

また、味覚を鍛えるために、味の濃い加工食品は控え、素材の味

を活かした薄味の食事を心がけることも大切です。

健康管理のためにも、味覚を保ちながら、毎日の食事を美味しく

いただきたいですね。

                          以 上