健保からのお知らせ

2015/7/1

(健康づくりWEBかわら版2015年7月号) マダニによる感染症 『重症熱性血小板減少症候群( SFTS)』について

(転載)日本予防医学協会

    健康づくりWEBかわら版 2015年7月号より

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  日本全国、マダニに注意ダニ!!

         

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近年、西日本を中心にマダニに咬まれることで起こる感染症「重

症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の報告が増えてきています。

マダニは春~秋にかけてが活動期のため、今の時期はより注意が

必要です。そこで今回は『重症熱性血小板減少症候群(SFTS)』に

関するお話です。

 

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★ 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは ★

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2011年に中国の研究者らによって発表された新しいウイルスによ

るダニ媒介性感染症のことで、ウイルスを保有しているマダニに

咬まれることで感染します。

2013年1月に国内で海外渡航歴のない方が罹患していたことが初

めて報告され、2015年5月現在122人の患者が報告されています。

60~80代の方の罹患が多く、死亡例も34人となっています。

 

 出典:「重症熱性血小板減少症候群」(国立感染症研究所)

http://www.nih.go.jp/niid/ja/sfts/3143-sfts.html

 

また、これまでに患者が報告されている西日本以外でもSFTSウイ

ルスを保有したマダニが見つかっており、全国的に注意が必要で

す。なお、SFTSウイルスに対しての有効なワクチンはありません。

 

●症状

SFTSウイルスを保有したマダニに咬まれてから6日~2週間程で

発症します。症状は発熱、消化器症状(食欲低下・吐気・嘔吐・

下痢・腹痛)が中心です。時に頭痛、筋肉痛、リンパ節の腫れ、

呼吸困難、歯茎からの出血や下血、意識障害などもみられます。

ただし、マダニに咬まれたことに気がつかない、刺し口が見当た

らない場合もありますので、症状が見られる場合は、すぐ受診を

しましょう。

 

●診断について

マダニに咬まれた後に上記症状があり、採血検査によって血小板

・白血球減少、血清酵素異常(AST・ALT・LDH・CKの上昇)を認め

た場合にはSFTSの感染を疑います。確定診断はウイルス学的検査

を行ないます。

 

●治療方法

有効な抗ウイルス薬などの治療方法はありませんので、症状に対

しての治療が主体となります。

 

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★ もしマダニに咬まれたら… ★

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マダニは固い外皮に覆われた比較的大型のダニで、吸血前は3~

8mm、吸血後は10~20mm程度と言われています。

マダニは皮膚にしっかりと口器を突き刺し、セメント質を出して

肌に固着し、数日から長いと10日間以上吸血します。吸血中のマ

ダニに気付き、無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内

に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまう恐れがあ

るため、皮膚科などの医療機関で処置してもらいましょう。

また、マダニに咬まれた後、数週間は体調の変化に注意し、症状

がある場合は医療機関で診察を受けるようにしましょう。

なお、ペットなどの散歩後に、ペットの体表にマダニが固着して

いる場合は獣医師に除去してもらいましょう。ペットについてい

るマダニに触れても感染はしませんが、飼い主が咬まれる場合も

あります。

 

注意点:全てのマダニがSFTSのウイルスを保有しているわけでは

    ありません。また、マダニは、食品や衣類、寝具などで

    発生するダニとは全く種類が異なります。

 

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★ 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の予防方法 ★

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SFTSの予防としては、マダニに咬まれないようにすることが最も

重要です。マダニは森林や野山、裏庭、畑、あぜ道などに生息し

ていますので、野外活動時には以下の対策を心がけましょう。

 

●身を守る服装にする!

服の上からは咬まれないため、野外では腕・足・首などの露出を

少なくしましょう。

・首にはタオルを巻くかハイネックのシャツを着用する。

・シャツの袖口は軍手や手袋の中に入れる。

・シャツの裾はズボンの中に入れる。

・ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる。

 

●野外活動時の上着や作業着は屋内に持ち込まない!

ガムテープ等を使用し、服についたダニを取り除く方法もお勧め

です。

 

●虫除け剤を利用する!

日本では衣服に塗布して利用するツツガムシの虫除け剤が市販さ

れています。マダニを完全に防ぐわけではありませんが、一定の

効果が確認されていますので、その他の予防方法と組み合わせて

対策をしましょう。

 

また、野外活動後は必ず入浴し、マダニに咬まれていないか身体

をチェックするように心がけましょう。特にわきの下、足の付け

根、手首、膝裏、髪の毛の中などがポイントになります。

 

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★ 最後に・・・ ★

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今回は重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に焦点を当てましたが、

日本にはその他にも、回帰熱、日本紅斑熱、ライム病などマダニ

による感染症があります。マダニに咬まれないよう野外活動時に

はまず服装に気を付けましょう。ただし、気温が高い中、身体を

衣服で覆うことになりますので、熱中症予防も併せて行なうよう

にしましょう

                         以 上