健保からのお知らせ

2022/7/1

(健康づくりWEBかわら版2022年7月号)夏マスクにおける紫外線対策

(転載)日本予防医学協会
    健康づくりWEBかわら版 2022年7月号より
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  夏の太陽はヤワじゃない ~夏マスク×紫外線対策~

 

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新型コロナウイルスが流行して3度目の夏、5月に政府からマス
ク着用一部緩和の見解が公表されました。とはいっても、まだま
だマスク生活は続きそうです。
梅雨が明けたら、太陽もいよいよ本領発揮!今年は猛暑になる予
想ですが、マスク着用時はどのように日やけを防げばいいのでし
ょうか。

今回は『夏マスクにおける紫外線対策』に関するお話です。

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★  マスクをしていても日やけするの? ★
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マスク着用時には、つい気が緩みがちになります。マスクで隠れ
る部分の日やけ止めは控えめ、または全く塗っていないという方
もいらっしゃるのではないでしょうか?

実は、マスクによりある程度紫外線はカットできるものの、『マ
スクから出ている部分のみに日やけ止めを塗ればいい』わけでは
ないようです。

花王株式会社が行った調査では、マスクで隠れない部分はもちろ
ん、マスクで覆われた頬や顎部分、さらにサングラスや帽子を着
用しても隙間から紫外線が侵入して、肌に到達していることが確
認されました。

また、花王株式会社独自の解析方法でマスク着用時における日や
け止めの塗布状態の経時変化を確認したところ、時間の経過とと
もに日やけ止めがマスクに付着していることが分かったそうです。

このことから、マスク着用時でも肌への紫外線の影響を防ぐため
には、マスクで覆われている部分にも日やけ止めをムラ無く塗る
こと、さらにマスクで擦れやすい部分(鼻・頬・顔の側面など)
は他より対策が必要であるという結果になりました。

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★ 日やけ止めはどう塗る? ★   
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マスクの中は汗と蒸れ・擦れで日やけ止めが落ちやすい状態であ
るため、汗や水に強いウォータープルーフタイプの日やけ止めを
選び、普段よりも多めに塗ることを意識してみてくださいね。

≪日やけ止めを顔全体に均一に塗るコツ≫
日やけ止めには主にクリームタイプと液状タイプ(ジェル・乳液・
ミルク)があります。このタイプ別に塗り方を変えることが重要
なポイントです。

また、花王株式会社は日やけ止めをムラなく塗る方法として、く
るくるとらせん状に塗る方法と、一方向に塗る方法を組み合わせ
た「らせん&一方向塗り」を提案しています。

■クリームタイプ
 特徴:粘度が高く肌に密着しやすい。狭い部分・顔などにおす
すめ。
塗り方:顔の数カ所に日やけ止めを置き、小さならせん塗りを
する。その後、隙間を埋めるように一方向に短く伸ば
す。

■液状タイプ
 特徴:伸びがよく広げやすい。軽い使用感で体にもおすすめ。
 塗り方:1点において塗り広げると塗り残しや塗りモレができ
やすいため、額/鼻/顎/両頬に置き、大きならせんを
描きながら塗布した後、さらに大きく一方向に伸ばし
て馴染ませる。

こうすることで日やけ止めが顔全体に均等に行き渡り、塗り残し
や塗りムラが起きにくくなります。

また、1回塗ったらもう大丈夫!ではなく、タオルで汗を拭いた
り、マスクで擦れたりしても日やけ止めは落ちてしまいます。落
ちたと思ったときにすぐに重ね塗りするか、2~3時間おきに塗
り直すことが大切です。

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★ 曇りや雨の日・ステイホームでも要注意 ★   
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紫外線の量は曇りや雨の日でもそれほど減りません。
快晴の日を100%にした場合、地上に降り注ぐ紫外線量は次の通
りになります。

・薄曇りの日:紫外線量が8~9割
・曇りの日:紫外線量が6割弱
・雨の日:紫外線量が約3割

また、雲の状態によっては、雲が比較的多くても日射しを受けて
いれば、快晴の場合よりも紫外線量が多くなることもあります。
曇りの日でも油断せず、マスク焼けに注意することが大切です。

そして、在宅ワークや自宅では日やけ止めは必要ないと考えてい
る方も多いかと思いますが、紫外線A波(UVA)は窓ガラスを通
過して室内にも届きます。
マスクを外して自宅で過ごす日でも、室内で浴びる紫外線を最小
限に留めるため、日やけ止めを活用することをおすすめします。

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★ 皮膚科医からのHOTなメッセージ  ★
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地上に到達する紫外線にはA波(UVA)とB波(UVB)がありま
す。
A波は皮膚の弾力を保つコラーゲンなどを破壊するためシワやシ
ミの原因となりますし、B波は皮膚表層の細胞を傷つけ細胞の癌
化を引き起こします。ぜひとも紫外線対策をしたいですね。

日やけ止めはもちろん有効ですが、顔に塗布する場合はマスクの
付け外しによる摩擦や汗により除去されやすいです。帽子や日傘、
サングラスなどを上手に組み合わせ万全に対策しましょう。
~皮膚科医 知井~

 

【参考資料】
「マスク着用時の日やけ止めによる効果的な紫外線対策
 (花王ビューティリサーチ&クリエーションセンター)」
https://www.kao.com/jp/corporate/news/products/2021/20210610-001/
「紫外線環境保健マニュアル2020(環境省)」
https://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2020/matsigaisen2020.pdf
「快晴時のUVインデックスを100%とした場合の天気毎のUVインデックスの割合(気象庁HP)」
https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/3-73uvindex_mini.html
                             以上