健保からのお知らせ

2021/6/1

(健康づくりWEBかわら版2021年6月号)健康診断結果、『BMI』の見方

(転載)日本予防医学協会
    健康づくりWEBかわら版 2021年6号より
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  健康診断の結果、『BMI』も気にして欲しい

         
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健康診断の結果にそっと記載されているBMI(ビーエムアイ)。こ
の数値、確認いただいていますか?
実はBMIは国際的にも使用されている指標。
ぜひ皆さんに知っていただき、健康管理に役立てて欲しい。
そんな想いから、今月は『BMI』について掘り下げます!

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★ BMIは、健康管理の1つの“めやす” ★
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『BMI』(ビーエムアイ) Body Mass Index
ボディ・マス指数/体格指数のことで、成人の肥満や低体重(やせ)
の指標に用いられています。

BMI=[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]

 18.5未満   「低体重(やせ)」
 18.5以上25未満「普通体重」
 25以上    「肥満」

注:肥満の判定基準は国によって異なります。
  日本では日本肥満学会の定めた基準が適用されています。

プチメモ①:厚生労働省 日本人の食事摂取基準
    『目標とするBMIの範囲』※1
   
     18歳~49歳 18.5~24.9
     50歳~64歳 20.0~24.9
     65歳~74歳 21.5~24.9
     75歳以上  21.5~24.9
 
これまでの研究データと日本人のBMIの実態に配慮し、総合的に
判断し設定されています。男女共通です。

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★ BMI、低すぎても高すぎても・・・ ★
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BMIが22となる体重が標準体重とされ、統計上、糖尿病や高血圧、
脂質異常症(高脂血症)に最もなりにくいとされています。
また、国立がん研究センターがん情報サービス 科学的根拠に基
づくがん予防※2では、以下内容が記載されています。

・男性の場合、肥満度の指標であるBMI値21.0~26.9でがんのリ
 スクが低く、女性は21.0~24.9で死亡のリスクが低い。
・男女とも、がんを含むすべての原因による死亡リスクは、太り
 すぎでも痩せすぎでも高くなる。
・がんの死亡リスクに関しては、男性では肥満よりも痩せている
 人のほうが高くなる。ただし、たばこを吸わない場合には、痩
 せていてもがんの死亡リスクは高くならないことが報告されて
 いる。
・女性においては、がんによる死亡リスクはBMI値30.0~39.9(肥
 満)で25%高くなる。特に閉経後は肥満が乳がんのリスクになる
 ことが報告されている。

~BMI 25以上「肥満」のリスク~
お腹の筋肉の内側も脂肪が多く蓄積しており、生活習慣病を発症
するリスクが高いと言われています。
なお、同じBMIでも脂肪のつき方でリスクが少し変わってきます。

「皮下脂肪型肥満」 洋ナシ型肥満
下半身を中心に皮下脂肪は多く蓄積しており、内臓脂肪は少ない
肥満のタイプです。

「内臓脂肪型肥満」 リンゴ型肥満
お腹の筋肉の内側も脂肪が多く蓄積しており、糖尿病や高血圧、
脂質異常症などの生活習慣病を発症するリスクが高いと言われて
います。

~BMI 18.5未満「低体重(やせ)」のリスク~
令和元年国民健康・栄養調査によると、20歳代女性のやせの者の
割合は、20.7%となっており、女性全体の11.5%と比較しても「
やせ」が多くなっています。
鉄欠乏などの栄養不良による貧血は、疲れやすさを感じたり、発
育への影響が生じます。また、月経不順のリスクに加え、将来的
に骨量が減少したり、低出生体重児出産のリスク等も危惧されて
います。

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★ BMIは「普通体重」だけど・・・ ★
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BMIは18.5以上25未満の「普通体重」だけど、体脂肪率が高い、筋
肉量が少ないという、いわゆる『隠れ肥満』も増えています。
必要なエネルギー量が摂取できていない、筋肉を作るためのたん
ぱく質をはじめ必要な栄養素が不足している可能性があります。

この場合、生活習慣病の発生リスクが高いと言われている内臓脂
肪が蓄積している可能性が・・・
また、加齢に伴う筋肉量・筋力の低下を「サルコペニア」と呼び、
筋肉の減少は将来的な介護のリスクを高めます。
BMIが「普通体重」だから問題ない!ではありません。
体脂肪率や筋肉量にも目を向けた健康管理も大切ですね。

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★ バランスを大切にしよう ★
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1、『食べる』『動く』のバランス
『動く』よりも『食べる』が大きいと、脂肪として蓄積されやす
くなります。逆に食べる量を極端に減らすことは栄養不足や筋肉
量の低下を招くことも。3食バランスよく『食べ』て、しっかり
『動く』ことが大切です。食事のリズムも見直しましょう。

2、『食事内容』のバランス
欠食や偏りのある食事は、身体に必要な栄養素の不足を招きやす
くなります。糖質・脂質・たんぱく質のバランス、いろいろな種
類の食べ物をバランスよく摂るように心がけましょう。TAKE OUT
の際にも、単品ではなく定食を選んだり、副菜やサラダを追加し
てみましょう。

3、『有酸素運動』と『筋トレ』のバランス
筋肉量の低下を予防するためには、『筋トレ』がポイント。テレ
ビを見ながらなど、ちょっとした隙間時間に『筋トレ』を取り入
れてみましょう。階段利用もお勧めです。
『有酸素運動』は内臓脂肪の燃焼に効果的。血糖値や血圧・脂質
の数値改善にもつながります。通勤時やお休みに自転車や歩く時
間を取り入れてみませんか?

プチメモ②:日本予防医学協会にて検証しわかってきたこと
 ・若年時にBMI23.5以上であった場合、将来的に国が定めるメタ
  ボリックシンドローム判定に該当するリスクが高い。
 ・若い時にBMI23.5以上の方は、偏りのない食事や朝食を食べ
  る習慣があるとメタボ予防に効果的。
 ・若い時にBMI23.5を超えていなくてもリスクはゼロではあり
  ません。スポーツ活動や歩く習慣があると、40歳以降のメタ
  ボを回避に!

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★ 最後に・・・ ★
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長く続いているコロナ禍で体重に変化が見られている方もいらっ
しゃるのではないでしょうか?
体重計の数値と身長が分かれば、すぐに計算できます!
今のあなたのBMIを、健康管理の1つのめやすとして、今日からの
生活に役立てていきましょう!

 

今回の記事は次の資料を引用・参考にして作成いたしました。

※1厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書【2021年5月14日閲覧】
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html
※2国立がん研究センター がん情報サービス 科学的根拠に基づくがん予防【2021年5月20日閲覧】
https://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause_prevention/evidence_based.html

・厚生労働省 e-ヘルスネット BMI 【2021年5月14日閲覧】
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-002.html
・厚生労働省 e-ヘルスネット 若い女性の「やせ」や無理なダイエットが引き起こす栄養問題 【2021年5月17日閲覧】
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-001.html
・厚生労働省 e-ヘルスネット BMI 【2021年5月14日閲覧】
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-006.html
厚生労働省告示第四百三十号 健康日本21
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/dl/kenkounippon21_01.pdf
・厚生労働省 令和元年「国民健康・栄養調査」の結果 【2021年5月17日閲覧】
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14156.html

                            以上