健保からのお知らせ

2020/10/1

(健康づくりWEBかわら版2020年10月号) 『入浴の健康効果』

 

(転載)日本予防医学協会
    健康づくりWEBかわら版 2020年10月号より
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  毎日、お疲れ様です。お風呂にしませんか?

         
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仕事や家事・育児に追われている、コロナ禍で緊張やストレスを
感じている。。。そんな毎日の中で、お風呂の時間、どのように
過ごされていますか?ついついシャワーだけで済ませてしまって
いる方も多いのではないでしょうか。
最近、JPHC研究※によって、浴槽入浴の習慣がある人は、虚血性
心疾患や脳卒中のリスクを低下させるのではという結果が示され
ました。古くから日本にある入浴という習慣。健康の恩恵も大き
いからこそ根付いているのかもしれませんね。
そこで今回は『入浴の健康効果』に関するお話です。

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★ 『入浴』の健康にいいところ ★
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1.「温熱」による作用
 温かいお湯に浸かると、皮膚表面の血液が温まり、血流が良く
 なります。温まった血液が体全身を巡ることで体全体が温まり、
 さらに血流が良くなるという好循環へとつながります。

~体が温まることで得られる効果~
  ①細胞が生まれ変わる! “新陳代謝の促進”
  ②日々の疲れを吹っ飛bath(ばす)!“疲労回復効果”
  ③肩こり・腰痛のお悩みに! “痛みの緩和”
  ④その日のうちにOFF! “ストレス解消・リラックス効果”
  ⑤コロナに負けない! “免疫力UP”

2、「水」による作用
・水圧
 水の中で体にかかる圧力=水圧は、下半身にたまっている血液
 を心臓へ押し戻し、血液循環を促します。むくみの解消や心肺
 機能を高めるなどの効果にもつながります。

・浮力
 筋肉や関節の負担を減らし、リラックスさせる働きがあります。
 リラックスすることで自律神経のバランスを整え、血流をよく
 する働きがあります。

・粘性
 お風呂の中で、手足を曲げ伸ばすことで、水の抵抗により、ス
 トレッチ効果が得られます。

3、その他
・清浄効果
 体表面の汚れや老廃物を柔らかくし、取り除く効果があります。

・良質な睡眠
 ヒトは体温が下がる時に眠くなるという性質を持っています。
 入浴すると体温が上がります。入浴後1時間半~2時間ほど経
 過して体温が下がってきたタイミングで布団に入るとスムーズ
 に眠りにつきやすくなります。

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★ お風呂に入ろう! キーワードは「ゆっくりぬるめ」★
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お風呂の温度は39~40℃、入浴時間は10分~15分が目安です。

体の表面が温まるまでに5分、筋肉が温まるまでに10分程度か
かります。ゆっくりじっくり体を温めると冷めにくく、冷えやす
い足元の温かさもキープしやすくなります。
 
また、40℃ほどのぬるめのお湯は、副交感神経を刺激してくれま
す。副交感神経が活発になると、筋肉の緊張をゆるめ心身のリラ
ックス効果が高まります。さらに、血圧低下、胃腸の動きを促進
し、消化を促してくれる作用もあります。

『よりリラックス効果を高めたい。』
そんなときには、好きな音楽を聞きながら、アロマオイルを数滴
垂らしたり入浴剤やハーブ入れてみる、こともおススメです。

『お風呂には浸かれない。』
そんな日には、手浴や足浴などを取り入れてみませんか?冷えや
すい手足などの末端を温めてあげると全身ポカポカしてきますよ。

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★ お風呂に入ろう! でも…ココに注意 ★
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その1:入浴前と後、どちらもお水を飲もう!
 お風呂に入ると汗をかきます。また、冬やマスク着用中は、の
 どの渇きを感じにくく、入浴前にはすでに隠れ脱水になってい
 ることも。体の水分が少ないと、血液の循環も悪くなりやすく、
 入浴中の事故のリスクも高くなります。
 入浴前後には必ず水分補給を行いましょう。
 
その2:かけ湯で体の準備体操を!
 体温より高い温度のお湯に入ると血圧が急に上がったりするこ
 とがあります。かけ湯やシャワーで手足の先から中心部・頭へ
 とお湯をかけ、体の準備を整えましょう。

その3:全身浴?半身浴?
 温浴効果という視点で考えれば、全身浴がおススメですが、水
 圧による心臓への負担を避けたい方には、半身浴がお勧めです。
 湯船に入るときには、足先からゆっくり浸かり、慣らしながら
 ゆっくりみぞおち、肩の順に浸かりましょう。

その4:冬のヒートショックに注意!
 冬は、温かい室内→冷たい脱衣所→熱いお湯、と急激な温度変
 化によって血管に負担がかかり、脳出血や心筋梗塞を起こす場
 合があります。できる限り寒暖差をなくす対策をとるよう心が
 けましょう。

  こちらも参考に。
   ↓  ↓
 健康づくりかわら版 2019年1月発行
 「湯船でゆったりバスタイム♪に潜む危険とは」
 https://www.jpm1960.org/kawara/kawaraban/post-29.html
 
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★ 最後に・・・ ★
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これから秋・冬と気温が下がってきて、冷えを感じやすい季節を
迎えます。また、新型コロナウイルスだけでなく、インフルエン
ザやノロウイルスなどの感染症が増える季節でもあります。

バスタイムは、免疫力を高めると同時に、心と体をホッと(HOT)さ
せてくれる日本に根付いた古き良き大切な習慣。大変な時だから
こそ、「お風呂に入る」「湯船に浸かる」ことを生活に取り入れ
てみませんか?

※JPHC研究
「多目的コホートに基づくがん予防など健康の維持・増進に役
  立つエビデンスの構築に関する研究」
  国立研究開発法人 国立がん研究センター 予防研究グループ
   https://epi.ncc.go.jp/jphc/index.html

●今回の記事は以下を参考にいたしました●
・へるすあっぷ21 2017.12 p.46-53 正しい温泉&入浴ガイド
・環境省 WARM BIZ 今までの記事 
 “お風呂博士”に聞きました!体があたたまり、元気に冬を過ごせる入浴法とは?
 【閲覧:2020年9月5日】
 https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/warmbiz/article/action_detail_201909.html
・公益財団法人 健康・体力づくり事業財団 健康ネット 
 健康・体力づくりのための知識 睡眠 入浴 【閲覧:2020年9月5日】
http://www.health-net.or.jp/tairyoku_up/chishiki/sleep/t03_10_03_03.html
                           以上